こんにゃくの作り方
こんにゃくの作り方が最後になってしまいましたが、実はレシピはかなりシンプルなのです。まず、準備ですが、生芋を使用する前提で進めましょう。
材料、生芋:1Kg、水:3.5リットル、凝固剤:炭酸ソーダ50g(小分け市販の炭酸ソーダなら袋1コ分)となります。こんにゃく芋は、ご飯茶わん程度のおおきさで重さは約500gです。ただし、売っているのはもう少し大きなものが多いようです。
器具、ボウル(直径30cm程度)、湯がき用鍋(直径30cm以上)、計量カップ、包丁、たわし、おろし金、木じゃくし、まな板、計り、ヤカン、ゴム手袋、竹べら、成形用の型枠(タッパーなど)です。
水は3リットルと500mlに分けておき、まず、500mlの水に炭酸ソーダ(40g)を溶かします。これを透明になるまでしっかりかき混ぜます。炭酸ソーダの残りは成型と保存の時に使います。ちなみに凝固剤は、消石灰でも作れるそうで、その場合はイモ1Kgに対して5g程度が適量のようです。
さて、こんにゃく芋を洗い、皮を剥きます。その際はたわしで良く洗って土を落とします。竹べらで芽根を取り除きます。特に芽はしっかり取ってください。こうして土、根、芽を取り除いて1Kgになるようにします。
皮を全部剥かずに、少し残すと昔ながらの黒いこんにゃくになります。イモの皮を剥く時はゴム手袋をはめましょう。
次はおろし金で芋をすります。これを水3リットルに入れていきます。すりおろした芋は、最初は「ぼそぼそ」した感じですが、水に入れると滑らかになります。丁寧に撹拌しましょう。これを鍋に入れてとろ火にかけます。いわゆる「のり出し」です。焦がさないように常にかき混ぜ、次第に粘りが出て、色がネズミ色に変わるのを確認しましょう。粘りが出て来たら、火を止め、約30分放置します。
その後先ほどの炭酸ソーダ水を加え、更によくかき混ぜます。これは素早くやらないといけません。次第に粘りが出てきてのり状になります。これをタッパーなどの容器に入れ、上から押さえて中の空気を抜き、表面を整えます。この時に炭酸ソーダ水をつけると表面がもっと滑らかになります。
容器に入れて約20分そのままにしましょう。この間に鍋にたっぷりお湯を沸かしておきます。20分後、水を加えながらこんにゃくを容器から出します。これを水の中で適当な大きさに切り分け、煮立ったお湯の中で湯がきます。こうして30分経過すれば、あくが抜けてきます。これで完成です。型にいれずに玉こんにゃくにするのもOKです。後は応用次第でいろいろ楽しめるはずです。