手軽にできる自宅でこんにゃく作り

こんにゃく芋の種類

 

 

私たちは単純に「こんにゃく芋」とひとくくりにして読んでいますが、こんにゃく芋にも種類があります。当然ながら品質改良が進んでいるので、さらに高品質のものへと移り変わっています。

 

もともと日本には、古くから栽培されていた「在来種」、「備中種」という種類があったのですが、これらはお互いに似た性質だったので、掛け合せることでの品種改良が困難で、大正時代になってかた中国の「支那種」という種類を輸入し、そこからより栽培しやすい品種を作ることができたのです。

 

そうしてできた改良種が「はるなくろ」、「あかぎおおだま」、「みやままさり」です。現在はこの3品種は主力であり、全生産の97%以上を占めているのです。このより栽培しやすくて生産性が高い品種のおかげで生産量も確保できているわけです。

 

こんにゃく芋を栽培する地域についてですが、こんにゃく芋の育成には年平均13度程度の気温が必要であり、従って、寒冷地での栽培は可能であっても、大きく育てることは難しく、露地栽培では宮城、山形などが栽培の北限となります。

 

昔ならどの農家でも家庭用に栽培されていたのですが、現在は生産重視での栽培ですから、群馬、栃木、埼玉など北関東地方で集中的に作られるようになっています。