こんにゃくの基礎知識
日本人はこんにゃく好きが多いですが、日本こんにゃく協会というのもあります。原料の原産はインドシナ半島なのだそうです。その原料とはもちろん「こんにゃく芋」で「こんにゃく玉」とも呼ばれていますね。
これはサトイモ科の植物の球茎で、これから作られる加工食品がこんにゃくというわけです。インドシナ半島の現地では芋の形状から連想して「象の足」という異名もあるそうです。
現在でも東南アジアエリアでは多くのこんにゃく芋の仲間が自生しており、その種類は約130種ともされています。ただし、多くは日本のこんにゃく芋とは品種が違っていて、食物繊維の含まれないこんにゃく芋です。これは加工しても固まらないので、こんにゃく作りには使用できません。
現状としては、中国、東南アジアの各国で、まさに日本のこんにゃく用に栽培されています。
こんにゃく芋がしっかり育つには約4~5年もかかります。3年目以降はあまり大きくならず、花茎が伸びて花が咲き、生子は増えなくなります。春にタネイモを植え、イモができ、地下茎が伸びて、秋に生子(きご)といういわゆるこんにゃく芋の赤ちゃんができます。この生子を一度収穫して、再度、翌春に再植付けをしたものを秋に収穫し、再び次の春に植えて秋に収穫します。このようにかなり栽培には手間がかかるのです。